お子様が中国から日本へ転校させる際には、事前に準備すべきことがたくさんあります。その中でも特に重要なのが、
「日本ではどの学年に編入すればよいか?」という点です。

日本語がまだ得意でないけれど、留年の心配はあるの?



母国ですでに小学校や中学校を卒業しているけれど、日本ではどう扱われるの?



年齢が日本の同級生よりも高い場合、問題はあるの?
こうした不安を感じている保護者の方は多いと思いますが、ご安心ください。
日晴塾では、2025年度(令和7年度)の日本の学年・年齢対応表をもとに、
お子さまがスムーズに日本の学校へ転入・編入できるよう、年齢や出身国での最終学歴に応じた「学年の選び方」について、わかりやすくご案内しています。
日本の学年・年齢対応表(文部科学省の公式基準)
日本では「4月1日」が学年の分かれ目!
日本の義務教育制度では、毎年4月1日時点での年齢に基づいて学年が決定されます。これは中国や他の国々の制度とは異なるため、転入を予定しているご家庭にとっては非常に重要なポイントです。
どこが年齢の境目になるのか?
日本では、「4月2日から翌年の4月1日まで」の間に生まれた子どもが、同じ学年に進学します。
2018年4月2日~2019年4月1日生まれのお子さま
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2025年4月に小学校1年生として入学することになります。
「その年の4月1日時点で満6歳になっているかどうか」が小学校入学の目安となります。
なぜ「4月1日」が基準なのか?
日本の会計年度・学校年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わるというサイクルになっています。
このため、教育制度でも同様に「4月1日」を区切りとして年齢を計算するのです。


日晴塾では、文部科学省が示す公式基準に基づいて、毎年度ごとに「学年・年齢対応表」を作成しています。
その表をもとに、お子さまの生年月日から正確な編入学年をアドバイスできます。
保護者が気になる代表的な質問
留年に関して



日本語がうまく話せないと、強制的に留年させられるの?
原則として、日本の公立学校では「日本語ができないから」という理由だけで留年になることはありません。
しかし、もし日本語力が極端に不足している場合には、学校側から「学年を下げて就学した方がよい」と勧められるケースや、再度同じ学年を繰り返すように促されるケースがあり得ます。
一般的には、転校前に最低限の日本語基礎力を身につけておくことが強く推奨されます。
求められる日本語基礎力
・ひらがな・カタカナ(五十音)
・ 簡単な会話レベル(日本語能力試験 N5〜N4 程度)
転校前に確認しておくべきこと
転入を希望する学区の教育委員会(区市町村役所)や、希望校に直接電話で問い合わせることで、
その年度の最新対応方針(受け入れ状況、サポート体制、学年の調整など)を確認できます。
編入する学年に関して



中国で中学1年を修了しましたが、日本では直接中学2年に編入できますか?
まずはお子さまの年齢が重要です。
日本の学年区分は年齢ベースで決まるため、年齢が該当していれば、日本到着時点で中学1年または中学2年に編入される可能性があります。
ただし、日本での教育機関が学力や日本語力を考慮して学年を調整することがあるため、中国で中学1年を終えていても、
場合によっては再び中学1年に在籍すること(いわゆる「学年を下げる」)が推奨されることもあります。
このようなケースでは、保護者の希望により子どもの学年を調整したい場合、
事前に居住地の市区町村役所や希望する学校と相談し、地域の規則や学校の判断に従う必要があります。
年齢オーバー(学年相応より年上)のパターンに関して



年齢が学年の対象年齢を超えていても、通常どおり入学できますか?
パターン① すでに中国で中学校を卒業している場合
日本に来てから日本の中学には編入できず、高校入試の受験対象となります。
パターン② 中国の中学校をまだ修了していないが、年齢だけが上回っている場合
日本に来てからは「学年相応」ではなくても、中学校に編入可能です。
ただしこの場合も、居住地の役所や学校との事前協議が必要です。
受験のタイミングに関して



中学や高校の受験時期を逃してしまったらどうすればよい?
中学生を例に挙げると、次のような対応が可能です。
パターン① 中国で中学校を卒業していない場合
日本で中学3年生に再編入することができます。
この場合は、年齢が上であっても中学生として在籍し、翌年の高校受験を目指すことになります。
パターン② 中国で中学校を卒業している場合
日本ではすでに中学課程を修了したとみなされるため、高校受験を受ける必要があります。
公立・私立問わず、編入試験や一般入試を経て高校進学を目指すことになります。
パターン③ 別の選択肢:1年間待つ
希望の高校の出願時期を逃した場合、「翌年まで待って再受験」という方法もあります。
ただし、1年間の空白は子どもの学習意欲や心理面に影響を与える可能性があるため、
日晴塾ではこの選択はあまり推奨していません。
カリキュラムに関して



中国と日本のカリキュラムは違いが大きいけれど、ついていけますか?
基礎となるのは「日本語力」
まず、日本の授業はすべて日本語で行われるため、学力以前に「言語の壁」が最初の課題になります。
日晴塾では、各科目の単元ごとの構成、年間指導計画、学力到達目標などを整理した資料を活用し、
転入生にもわかりやすい形で「この時期に何を学ぶのか」「どこを優先的に復習すべきか」を伝えています。
このように、学習内容の全体像をあらかじめつかむことで、無駄のない勉強計画が立てられます。
初めのうちは、「授業のスピードが速い」「先生の話が聞き取れない」「周囲の生徒が進んで見える」など、
さまざまな不安があるかもしれません。
しかし、すぐに慣れる必要はありません。
日晴塾では、「まずは授業に出てみて様子を見る」→「わからない部分を持ち帰って個別に補強する」→「少しずつ授業についていけるようにする」という段階的なステップを組んだ支援を行っています。
特に初めの3か月〜半年は、子どもにとって慣れる期間としてとても大事です。
学校の先生とも連携し、テストや成績だけにとらわれない、心のサポートも大切にしています。


日晴塾にご相談ください
私たち日晴塾には、同じような境遇を経験した講師やスタッフが多数在籍しています。
彼らはみな、小学校や中学校で日本に転入した経験をもち、「日本語ゼロからのスタート」や、学習・生活の二重の壁を乗り越えてきた実績があります。
私たちとお話することで、不安や焦りがぐっと軽くなり、
お子さまの将来に向けて、より明確な「進学の方向性」が見えてくるはずです。
お問い合わせフォームやメッセージでお気軽にご連絡ください。
お子さまの生年月日・現在の学年・日本語力などをお知らせいただければ、
最適な学年や受け入れ可能な学校・準備すべきことを丁寧にご案内します。

